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機動警察パトレイバー



[小 説・アニメ・漫画・ゲーム]

レイバーと呼ばれる主に二足歩行の土木作業用機械が発展した近未来が
舞台になっていたはずなのですが、今となっては過去の時代。
しかも実現しなかった未来像を扱った作品です。
しかしここ数年、一気に実現化の兆しが見えてきたのもまた事実です。

パトレイバーは、レイバーが犯罪や事故を起こすようになって警視庁に
特殊車両として導入されたもので、当初は土木作業用レイバーを改造
した物でした。
そこに設計段階からパトレイバーとして開発されたAV98型が新設の
第2小隊に導入されたところから機動警察パトレイバーの物語が始まります。
(第1小隊は前述の土木作業用を改造した物を使っている)

さてこのパトレイバーのアニメには次のようなシリーズがありますが、
必ずしも同じ世界という訳ではありません。
マニアの方にはパトレイバーの形状や装備の違いから、どのシリーズか
見分けがつくようです。

旧OVAシリーズ
TVシリーズ
新OVAシリーズ
劇場版パトレイバー
 1 機動警察パトレイバー・ザ・ムービー
 2 機動警察パトレイバー2・ザ・ムービー
 3 WXV パトレイバー・ザ・ムービー3

元々の原作は、ゆうきまさみの描いた漫画でしたが、ほぼ同時進行で
旧OVAシリーズが作られて、その人気が後押しとなって劇場版の
第1作が作られました。

そして劇場版第2作は、時の人である押井守監督の代表作となりましたが、
アニメーションとしての評価は公開当時かなり低かったようで、同人誌
即売会等ではファンが3作目を作る事を求める署名活動まで行って
いました。1度くらい見ても判らない内容ですし、後述の小説を何度か
繰り返し読んでみて初めて理解できるという感じでした。

実際、今見ても内容は悪く無いのですが、アニメーションとしては
見るに値しない出来だと思います。と言うか、わざわざアニメに
しなくてもいいような出来です。
ところがこの後、押井監督自らが書いた小説版は、細部に渡って
細かく描かれていて、今読んでも十分通じる、いや今読むとまさに
予言書なのではないかと思うくらいの出来です。

そして2002年になって公開された第3作は・・・。
パトレイバーシリーズとして見ると裏切られてしまいます。
まぁパトレイバーがゲスト出演しているアニメという感じです。

ところがこの第3作には日替わりで「ミニパト」というCGを駆使した
人形劇風な影絵的ショートアニメが上映されていて、このミニパトこそ
真のパトレイバーだったのです。

ミニパトは次の3パターンがあり、内容は設定にまつわる銃のお話と
レイバーのお話、それにパトレイバーファンにはおなじみの食環境のお話です。
どれも超まじめに設定の解説等がなされているのですが、これがけっこう
笑える作品に仕上がっています。

 ところで食環境問題はパトレイバーが配備されている特車2課が
東京湾の埋め立て地であるという特殊性からこれまでも色々形を変えて
扱われてきました。

 新OVAシリーズでは「特車二課壊滅す!」が一押しです。
供給元を上海亭という中華料理屋一軒に頼っていた為に起こった
食中毒にまつわるお話です。

 ゲームではプレイステーション用ゲームソフト「PATLABOR
GAME EDITION」で、上記の上海亭から届けられる出前を
テロリストから守るというミッションでした。

 そしてミニパトでは、食料問題改善の為に始めた特車2課整備班による
東京湾のハゼ釣りが行き過ぎて・・・。


SFと言えばハデなアクションや凄い兵器、それにカッコいいヒーロー・
ヒロインに、やたらと難しい政治と経済と科学に哲学というお決まりの
パターンで固められがちですが、パトレイバーに限って言えば、まず
人間の足元から丁寧に設定を構築していた話が多いという印象で、
小説やシナリオを作る上では何かと参考になります。

とりあえず是非ミニパトを見て、笑いながらSFを考えてみて下さい。

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